Core i5 9600K+Z390 Pro4でmacOS Catalinaの夢

受験が終わり、一段落して自由な時間が増えました。
また連日報道されているような状況なので、家にいる時間が増えてプログラミング以外にも何か新しいことを始めたいと思い、自作パソコンに初挑戦してみました。
また、iPhoneアプリ開発をするためにXcodeを使いたいので、Windowsとmacのデュアルブートができたらいいな…と思いつつ…

この記事はデュアルブートさせたい!という夢の話であって、現実ではありません。
macOSの導入を推奨するものでもありません。
また、この件に関してお問い合わせいただいても、お答えできませんし、責任も持てません。

構成

  • マザーボード:ASRock Z390 Pro4(ATX)
  • CPU:Core i5 9600K(6コア6スレッド、3.7GHz)
  • GPU:Intel UHD Graphics 630(内臓グラフィック)
  • ROM:crucial製 SSD 256GB x2・TOSHIBA製 HDD 400GB
  • RAM:8GB x2
  • OS:Windows 10 Home 64bit・(macOS Catalinaも入れたい…)
  • 電源:玄人志向 600W
  • PCケース:ミドルタワー(SHA-VS4-WBK)
  • その他
    SATA接続 DVDドライブ
    5インチベイ小物入れ
    tp-link製 Wi-Fi USBドングル(Archer T2U Nano)

Windows Home 64bitを導入

タスクマネージャーを開いた様子

Cinebenchによるベンチマーク結果

Windows10のインストールDVDから64ビット版を入れ、DSP版でライセンス認証しました。
Android Studioもインストールして、どれだけ速くビルドできるか確かめたところ、今まで使っていたノートパソコンが約42秒だったのに対し、約13秒でした。
でもこれは初回の書き出しの場合(クリーンビルド)で、少しプログラムを書き換えたくらいだったら平均4秒くらいで完了します!
今まで使っていたノートパソコンが2コア4スレッド、2.5GHzのCore i5だったので、かなり差が出ました。

macOS Catalinaを導入する夢

せっかくだから、macOSとデュアルブートさせたいところです。
調べてもこのマザーボードを使った例が少なく大変でしたが、何とか動かすことができました。
手順を簡単に書いておきます。

準備するもの

・macのパソコン(OS X Mountain Lion 以降を搭載したmac実機が必要です)
・16GB以上のUSBメモリー(USB2.0の物がいい)
・検索力

1.AppStoreでCatalinaのインストーラーを入手する

まずはじめにmac実機でAppStoreを開いて、Catalinaと検索してインストーラーをダウンロードしてください。
なお、Catalinaへのアップデートに対応しているOS X Mountain Lion以降を搭載したmacでないと検索してもダウンロードできません。

2.UniBeastを使ってUSBメモリーに書き込む

tonymacx86のホームページからUniBeastをダウンロードします。
https://www.tonymacx86.com/resources/unibeast-10-1-0-catalina.469/
※ダウンロードには会員登録が必要

ダウンロードしたら、ソフトを起動する前に書きこむUSBメモリーを「Mac OS 拡張 (ジャーナリング)」・「GUID パーティションマップ」でフォーマットしておきます。
フォーマットが完了したらソフトを起動して、書き込むUSBメモリー・「Catalina」・「UEFI」を選択して書き込みます。

3.USBメモリーのEFIパーティションを修正する

ここがmacOSの導入で一番大変です。
自分の環境に合わせてパッチ・efi・kext・config.plistを調整する必要があります。
ネットで調べても、なかなか自分と同じ構成で導入している人がいないので、トライ&エラーを繰り返す努力が必要です。
ですが、全く同じ構成ではなくても、同じマザーボードを使っている人のEFIと、同じCPUを使っている人のEFIと、…と組み合わせれば、大体はうまくいきます。

私の構成(Z390 Pro4、i5 9600K)で動いたEFIパーティションのデータはこちらに置いておきますので、参考にしてください。(シリアルナンバーなどは各自で設定してください。)
なお、これはまだconfig.plistの設定が不完全だと思われます。その理由は後程説明します。
https://dl.dropboxusercontent.com/s/b7nrkzezfo70j5z/EFI.zip

私が調べて分かったことは次の通りです:
●「SSDT-AWAC.aml」:ACPI→RTCパッチ(重要!)
導入することで、ACPI時計が採用されているマザーボードの場合は、これを入れないと動きません!
BIOSバージョンが古い(RTCを採用している)場合や、ダウングレードした場合はこのパッチがなくても動かすことはできますが、ASRock Z390 Pro4の場合は一番古いバージョンにダウングレードしてもこのパッチなしでは動きませんでした。(=はじめからACPIを採用している。)
また、BIOSにもRTCとACPIを選択できる項目はないので、このパッチを導入する必要があります。
ネットで公開されているEFIパーティションにはほとんど含まれていないので、そのままコピーしても動かないのはこれが原因です。
参考サイト:https://bootmacos.com/entry/2019/12/28/150642

●「EmuVariableUefi.efi」→シャットダウンをできるようにする
これがないとシャットダウンをしたはずが何故か再起動されます。
入れるだけでしっかり電源が切れます。
(シャットダウン時にフリーズしたように見えますが、よく見ると画面中央下のほうにロードアニメーションが表示されています。)

●「cpuidle=0」と「idlehalt=0」の起動フラグ:これも無いと起動できない
詳しくはわかりませんが、この起動フラグがないと起動しません。
CPUによって違うのかもしれません。
常に必要なので、config.plistに記載しました。

4.BIOSの設定

macOSが起動できるようにBIOSを設定する必要があります。
ここで紹介するのはASRockのBIOSですので、メーカーが異なる場合は各自調べてください。

・まずは初期設定をロードする
・アドバンスド→CPU設定→Intelバーチャライゼーションテクノロジー:有効
・アドバンスド→チップセット設定→Vt-d:無効
・アドバンスド→ストレージ設定→SATAモード選択:AHCI
・アドバンスド→スーパーIO設定→シリアルポート:無効
・アドバンスド→USB設定→レガシーUSBサポート:有効
・アドバンスド→USB設定→XHCI Hand-off:有効
・セキュリティー→セキュアブート→セキュアブート:無効
・ブート→ファーストブート:無効
・ブート→LAN経由でブート:無効

【CPU内臓グラフィックを使用する場合】
・アドバンスド→チップセット設定→プライマリーグラフィックアダプター:オンボード
・アドバンスド→チップセット設定→共有メモリ:128MB
・アドバンスド→チップセット設定→IGPUマルチモニター:有効

設定が完了したら、次に進みます。
参考サイト:https://hackintosher.com/builds/asrock-z370-extreme4-pro4-hackintosh-high-sierra-guide/

5.3で準備したUSBメモリーからインストールする

BIOSの設定が完了したら、3で準備したUSBメモリーをPCに接続し、保存して再起動をします。
再起動してBIOSロゴが表示されたら、ブート選択画面を開くキーを押し続けます。(ASRockの場合はF11キー)
選択画面が出たらUSBメモリーの「UEFI」という記載がある項目を選択してEnterキーを押します。
Cloverの選択画面ではInstallと書かれているものを選択します。

言語選択画面が出たら、とりあえず成功です。
日本語を選択した後、ディスクユーティリティを起動します。

左上のボタンをクリックし、「すべてのデバイスを表示」をクリックします。

名前を入力し、「GUIDパーティションマップ」を選択した後に「APFS」を選択し、消去をクリックします。

フォーマットが完了したら「macOSインストール」を選択し、インストールを開始します。

途中何度か再起動するので、再起動したらまたF11キーを押して選択画面よりUSBメモリを選択し、今度は「Install Prebooter」という名前がついているものから起動します。

再起動後に選択肢が4つになり、「Install Prebooter」の項目が消えたら、「Boot macOS from (名前)」から起動します。

Welcome画面が表示されたら、インストールは完了です。
あとは画面に従って設定していきます。

設定すると再起動を求められることがありますが、まだ再起動しないでください。

MultiBeastを使って、インストールUSBメモリーなしで起動できるようにします。
画像を参考に設定してください。(自分の環境に合わせて設定します。)
MultiBeastダウンロード:https://www.tonymacx86.com/resources/multibeast-12-1-0-catalina.470/

MultiBeastをインストールしただけでは起動できないので、EFI Mounterを使って、USBメモリーのEFIパーティションをマウントし、必要なパッチ・efi・kext・config.plistをUSBメモリーからデスクトップにコピーしておきます。
この段階ではなぜかインストール先のEFIパーティションがエラーでマウントできないので、とりあえずデスクトップにコピーします。
コピーが完了したら再起動し、再度USBメモリーから起動します。
起動したら今度はインストール先のEFIパーティションをマウントし、デスクトップにコピーしておいたファイルを移します。
※インストール先に元々入っているパッチ「SSDT-PMC.aml」は削除します

tp-link製のmac対応Wi-Fi USBドングルも購入したので、Wi-Fiに接続できるようにドライバーをインストールします。
https://www.tp-link.com/us/support/download/archer-t2u/#Driver
このページから「Archer T2U(UN)_V3_200105_Mac10.15」をダウンロードしてインストールします。
完了したら、インストールUSBメモリーを取り外してから再起動をクリックします。
これでUSBメモリーなしで起動できるようになります。

この段階での状態

このMacについて
Cinebenchによるベンチマーク

Windowsと同等の性能が出ています。
グラフィックがうまく認識されていないのが残念です。

アップグレードについて

10.15.3→10.15.4のようなマイナーアップデートの場合はそのまま更新できます。
10.14→10.15のようなメジャーアップデートは、そのまま更新すると起動できなくなる可能性があるので、注意が必要です。
予めkext等を最新版にアップデートしておく必要があります。

その他、分かっていること

○シリアルナンバー生成について
インストールしようとしているPCではClover ConfiguratorでSerial Numberを生成できません。
予めmac実機でconfig.plistを準備しておく必要があります。

【できること】
○PC後部(バックパネル)からの音声出力
○シャットダウン

【まだできないこと】
×スリープ
×グラフィックが正しく認識されない(8MBだけ)

config.plistの設定が一部間違っているんだと思います。

終わりに

はじめにも書きましたが、これはあくまで夢の話であって、私のメモです。
推奨しないので、わからないことがあっても自分で解決する必要があります。